君からのlastmessage―ラストメッセージ―

コロコロ








――――「透さん、余命一ヶ月なんでしょ。」






コトッ








転がっていた五百円玉が、倒れてようやく止まる。








けど、その五百玉が止まる前に私の足が止まった。今度ははっきり聞こえた・・・―――透さん、余命一ヶ月なんでしょ。








あまりの驚きのできごとに思考回路が停止する。







嘘みたいな事・・・いつものポジティブに考えればいいのに・・・違う人だって、そう思えばいいのに。







でも、それが本当だって・・・本当は気づいている。ナースさんたちが言ってる透さんってひとは・・・私の大好きな透なんだね。