君からのlastmessage―ラストメッセージ―

「・・・・・ん。」







ッバ






私はうつむいていた顔をあげて、透の方に近づく。








「香菜・・・ご・・・めん。」







スゥ――ハァ―― 酸素マスクで一生懸命息をする透。そして、私に謝る透。






私は顔を横に振る。







「香菜に・・・会いたい・・・・。」







「私は、ここだよ。」







私は透の手を握って一生懸命、そう告げる。透はそれでも気づかず、ただ天井をずっと見ている。