君からのlastmessage―ラストメッセージ―

「透の状態は?」







透のお父さんが、泣き声と機械音が響くこの病室で静かに・・・








「意識不明の状態だよ。」







そう言った。






ぶわっ・・・目頭が急にあつくなり・・・ポロポロと自然に涙が出てくる。カーテンで隠れていた透の元に行くと、左側の頭が包帯でぐるぐる巻かれていた。







「腫瘍だよ。それも悪性・・・二つあって・・・一つはまだ小さくて取れたけど。」






それから透のお父さんは黙った。





本当は言われなくても分かるはずなのに、透のお父さんに「透は大丈夫なんですよね?」と聞いてみる。





迷惑なのは分かるはずなのに、何度も何度も聞いた。