「ッ!?」
室内に乗り込もうとしていたヒロキが、素早く物影に身を隠す

部屋の中から女の声がした
「なに!?」

「見て来ます!!」
大男が乱暴に扉を開けると、廊下を走り去っていった

(・・・・・・マズいな)
ヒロキは舌打ちすると、室内に駆け込んだ

― さっきの叫び声に警戒したのだろう

女は銃を手にしている

「あら・・・地下室は快適じゃなかったかしら?」
銃口を向ける

「エアコンがついてなくてね」
ヒロキは肩をすくめた