「なんだろう?ここ・・・」 廊下に出る 窓がなく、まだ昼間のはずなのに、やけに薄暗い 「工場か、公共施設の跡じゃないかな」 ヒロキが先を歩きながら答えた 「なんかネズミでも出そう・・・」 咲子が顔をしかめる 埃のたまった廊下を、足音を立てない様に歩く三人 「リオ・・・どこにいるんだろう・・・」 奈美が心配そうにキョロキョロする 「上の階だろうね」 「・・・なんで?」 「俺達は車から出て、まず階段を降りた・・・つまりここは地下だ」 「地下ッ!?」