そして・・・


「いや〜、今日の夕ご飯は豪勢だったね〜」
奈美が皿を片づけながら言った

「美味しかったぁ♪」
リオがフォークでカップを鳴らす

「ちょうど安売りしててね。一度挑戦してみたかったんだ・・・トリュフ」
ユイが照れた様に笑う

「私が提供したキャビアもお忘れなく♪」
とことん豪華にしようと、ナツメもキャビアを買ってきてくれた

「ユーシン、ちょうどいなくて残念だったな」
ヒロキが、食べ尽くされたテーブルの上を見て言った


その時

「ただいま〜」
玄関の方で、ユーシンの声がした。
「帰ってきちゃったよ、腹へった〜。なんか食わせて♪」
廊下を歩いてくる足音が聞こえる


「・・・・・・・・・。」
キッチンの、誰もが無言になっていた