「あの・・・奈美ちゃん?」
いつまでも握手を解かないあたしを、結井新一が心配そうに見ている

(男ばっかなんすか・・・???)

「ぶ〜ん、ヒコーキひこーきぃ♪」


あたしは、さっき見た飛行機雲を思い出していた


― 両親が無事にアメリカに到着できない事を願って・・・