「･･････ドンペリが･･･」
ナツメはリビングのソファに、ちからなく座り込んだ

「上客だったのか？」
ハーブティーを片手にヒロキも座った

「まぁ、ね」

「ふ〜ん。でもお前なら、またすぐ別の客が見つかるさ」

どうやらナツメは、新規のお客をホッポリ出して帰ってきたらしい

「ナツメ、今日はずいぶんカジュアルな格好で出勤したんだね」
ユイが、色々なお菓子を盛った器を、テーブルに置いた

今日のナツメは、黒のニットにロングネックレス、下はデニムをはいている

「ああ、これね･･･」
ナツメが微妙な笑みを浮かべた

「あっはっは！」
ヒロキが笑い出す

訳がわからず、ユイは不思議そうにしていた