シロップ×シロップ  【完結】

「着替えにいってる間に、リオが泣き出すかもしれねーし」
ユーシンが、ベランダに1人でいるリオを見た

― ナツメが持っていたマンガ本を、ブンブン振り回して遊んでいる

(俺たちの、努力の結晶に興味ねーのかッ!)

「じゃ、持ち上げようよ」
ユイがヒザをつく

「サクッとやっちゃおう」
観念したナツメもあとに続いた

3人で呼吸を合わせる

「・・・せーのッ!」
雪玉が持ち上がった

ナツメが叫ぶ
「慎重に乗せるよ!胴体と頭、ほとんど同じ大きさなんだから!」

「分担決めて作ればよかったぜ・・・」
舌打ちするユーシン