女中に案内され廊下を歩く 時代劇で見る様な中庭 そこに池があって、鯉が泳いでいるのがわかった 「よぉ・・・」 ユーシンがささやきかけてくる 「なんでユイに、爺さんと会うって伝えねーんだ?」 「・・・・・・ビックリさせるためよ」 「な〜るほど」 ニヤリとする 奈美の心臓が高鳴りだした 初めての料亭にキョロキョロしてる場合じゃない ― なにも知らずに源一郎に会ったユイへのフォロー それは自分と安間で何とかするしかないのだ ユイに帰られたら全てが水の泡 (帰さないからね〜)