「さすがだね風間くん」


「もっと誉めて和泉さん」


「その名字呼びもなんとかなんないの」



風間くんと顔を見合わせ、同じタイミングで首を傾げる。


その様子を見たいっちゃんは「やっぱりいい」と言って、こめかみを押さえた。



私たちは頭痛の種ですか。そうですか。



「……ダメだ。あんたらのペースには
ついてけない。

聡(サトシ)んとこ行ってくる」


「いってらっしゃい、いっちゃん」


「帰ってこなくていいよ、伊東」


「風間黙れ」


「冗談だって」 



いっちゃん渾身の睨みを、軽い笑顔でかわす風間くん。


やりおる。

見直したよ風間くん。



「…とりあえずいただきます」


「俺も飲も」



二人揃ってストローを挿して、苺ミルクを一口、二口。