「なんで泣いてるの?」






草むらで1人の同い年くらいの男の子が泣いていた。



「大切な子が遠くに行っちゃったんだ。」



彼はそう言ってまた泣いた。





私はどうしても慰めたかった。




彼の涙を止めたかった。




だから、咄嗟に言葉が出てたんだ。








「なら、その大切な子の代わりに私がそばにいてあげる。」