初恋は貴方。




「何言ってるの?もう行けなくなるのよ?」


「いい。引っ越しの準備する」


バタン。

私は部屋に閉じ籠った。



あの段ボールを見たら
現実を思い知らされる感じがしてリビングにいたくなかった。


「みんな今、私がいない理由聞いてるころかなぁ・・・」


そう呟くと
涙が出てきた。


つー。と頬を伝う。


思い出が頭のなかを流れていく。


みんなと離れたくない・・・



転校、したくない!