初恋は貴方。




〜美緒side〜

『すまない・・・ 美緒。お父さんの仕事の都合で・・・』


お父さんは深々と頭を下げた。


『お父さん・・・』


この話をされたのが、つい昨日。

昨日の今日で転校って
そんなのあり得る?


『美緒。分かってちょうだい・・・』



分かってるよ。
分かってるけど・・・


みんなと離れるんだって
思ったら・・・。



今にも泣き出しそうで。


『明日が最後の学校になるからな。』

『え、明日もう引っ越すの?』


『あぁ。すまないな・・・』


私は、頭の中が真っ白だった。

圭二と離れる・・・・・。