「昴――」


昴は私の代わりに顔をぶたれてしまった。


「ひっ 昴・・・さま」

昴は女子達に鋭い視線を向ける。

「お前ら、何やってんの?」


「・・・・・・」


「何やってんだって聞いてんだよ!!!」


昴の声が教室中に響く。


「ごめっ、なさっ・・・」


女子達は泣いてる。


「もう、いいよ?昴。ありがと」

「・・・行くぞ。」



私は昴に手を引かれて教室を去っていった。