「えっと、何かご用ですか?」
私達5人しかいない教室。
「あんたさ、いつの間に昴さまと仲良くなってんの?」
はい?
「あんただけのものじゃないんだよね」
「昴さまはみんなのものだから」
次々と言葉が放たれる。
だけどその言葉は宙に飛んでいく。
意味が分からない。
誰が誰と仲良くするかなんて
自由じゃんか。
「ごめん。昴は誰のものでもないから。話さないってことも出来ない。」
「ハァッ!?こいつ、生意気」
「調子乗ってんじゃないわよ!!」
麗子ちゃんが手を振り上げる。
ぶたれる・・・!
目を思いっきり瞑った。
バチン!!
・・・・鋭い音はしたものの
痛みはなかった。
目を開くと――

