初恋は貴方。




〜優紀side〜


美緒大丈夫かな・・・。


無事仲直りできたかな・・・。

廊下で待ってたら、
長らくして美緒が戻ってきた。


「美緒っ!!!」


美緒は私の方を見て
駆け寄ってきた。


そして、抱き付いてきた。


「優紀っ。優紀っ。私ね、頑張ったよ―――」

「うん。うん」

「圭二がね、私のこと好きかもしれないって――」



私は、嬉しくて言葉が出なかった。


これは、美緒の頑張りなんだって。


「圭二が私のこともっと知りたいって――」


私は頷いた。

「うん、・・・」


「どうしよう。優紀っ。嬉し涙が止まらないよぉ・・・ こんなに圭二のこと好きになってたなんて・・・」



美緒――

私は 美緒をきつく抱き締めた。


「美緒・・・ おめでとう――」