―翌日―

「美緒っ!!」

教室に入るなり、美緒の名前を呼んだ。


「優紀・・・」


目が腫れてる。

あのあと、また泣いたんだ。


「美緒。圭二くんはきっと怒ってないから。ね?」


美緒はため息をつく。


「あんなこと、言わなきゃ良かったなぁ・・・・。言わなければこんなことには・・・」


「仕方ない事だよ。私だって気になるしさ。付き合ってる人いるとかさ」

私は、精一杯美緒を慰める。


美緒に――
いつもの美緒に戻って欲しくて。


「じゃあ、まだ時間あるから話してこよ?」

「・・・・わかった」