「美緒・・・・ 落ち着いてでいいから事情を話して?」 「グスッ。うん・・・」 私はそっと、美緒を抱き締めていた。 それから、何分か経ってから 美緒がやっと事情を話してくれると言った。 「優紀。ありがと・・・ 話すね・・・」 美緒がポツポツと話してくれた。 ゆっくりと―。 「美緒・・・・ そんなことがあったんだね。」 「う・・・ん。圭二はさ、昴さまの事をすごく大切にしてるから、私が言ったことに怒ったんだと思う」 圭二くん・・・・。 そんなに昴のことを・・・・?