初恋は貴方。




「昴ー、どっか食べに行こうよー。お腹すいたー」


だだをこねる私。


チラッと圭二くんと美緒を
見たら
二人とも横に並んで歩いていた。

でも圭二くんはそんなのどーでもいいと言った感じで。

美緒は顔を赤くしている。


そんな姿に私はフフッと笑ってしまう。


「とりあえず、私は焼きそばパンを買えればいいかなー」

私は言う。

「どんだけだよ。焼きそば女め」


や、やや焼きそば女?


「そんなんだったら、昴だって焼きそば男じゃん。私の焼きそばパンを奪ったくせに!」

「まだ、気にしてんのかよ。俺だって腹減ってたんだからさー」

「いーや!私のほうがお腹空いてた!!」


私と昴は長らく言い争っていた。

・・・・・