「恋なんて、するもんじゃないよ。自然現象みたいなもん」

し、自然現象・・・・?


「ごめん。イマイチわからん」
「・・・・」

だって、男子なんてみんな同じに見えるんだもん。

どこがいいの?

「優紀はさ、コクられたことないの?」

こ、コクられた事?

「好きって言われたことはある。でも、イマイチわかんなくてごめんって言っといた」

すると、美緒はだまって
苦笑いした。



「優紀ってほんと恋愛弱者・・・・。高校一年になってまで初恋もまだなんて・・・・ 呆れる」

私は開き直って美緒に言った。

「じゃ、じゃあ美緒は恋したことあんの?」

「あるよ」


即答だった。


「い、いつ?」

「小学3年生」

しょっ!?小学3年生!?