「という話なんだけど。」



お前、クラス変えてもらえば?とカズキは冗談に言う。




「無理、かな。」



「いや、無理だけどさ。先生なら分かってくれそうだよ。」



「だってになは傍で見守ると怒るから。」



「…そっちの無理?」



「俺はクラスを別にした先生を今でも恨んでるさ。」




そう言ってただ微笑んだ。






(お前って馬鹿だったりする?)


(生憎、カズキよりは馬鹿じゃないよ。)


(…嫌味な。)





五つ目:傍にいられると落ち着かない。