眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔




『城田くん!熱!?』




そう思ったら気が気ではなくて
バッと前に出て背伸びをして


城田くんのおでこに手を触れた。


あれ………別に熱くはないですね。



『……眞田。やめろ』




う………城田くん


声が低いです。


怖いですから。


メガネから見える瞳が
ギロッと私を睨んでる。



『ごめんなさぃ……』




スッと横に移動してまた歩き始める
城田くんに歩幅を必死で合わせます。