眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔



目の前にいるのは
天使の皮を被った悪魔でした。



『どした』



手が止まった私を不思議に思ったのか
そう声をかけてくる城田くん。



あ、あなたのことです。



なんて言えない。



どうしよう。



思い出してしまったら
パニックになってきました。



城田くんは何とも思ってないのでしょうか。



というか、あまりにも普通すぎて
忘れるほどでした。