「よかったな朱莉、お世辞がもらえて」
「龍之介に同じく」


机に足を伸ばし椅子前髪をあげているのは、3年 伊吹 龍之介。


その伊吹 龍之介に共感したのはメガネで短髪の、3年 野々村 巧。


「………姫、覚えた?」
「………っえ?」


ソファーにすわるあたしの後ろに立つ彼は2年 片岡 大悟。
彼はVIPSのメンバーの紹介をし終えると後ろからあたしに抱きつき、「これから仲良くしようね♪」と大悟はあたしに一言言う。


「大悟、姫は龍之介の」
「あ、そうだった…!」
「ねぇ、龍之介」


巧は、パソコンを片手に龍之介に話かける。
龍之介は瞑っていた目を片目だけ開き、巧を見ると欠伸を1つ。


「龍之介は、姫の世話係な」
「………あぁん?」


欠伸をし終えてない龍之介だったけど、巧の一言は龍之介自身を停止させた。