「私も芸能活動してみたいわ・・・」

ポツリと呟いた言葉に

「アンタじゃ無理よ」

と釘をさされた。

そんなの分かってる。

別に本心じゃない。

ただ、凛斗はどんな景色を見てるんだろうと

気になっただけで・・・

そんなときだった。

~♪~~♪~♪

私の着メロが鳴った。

「着メロまで凛斗なの?

 どんだけ好きなのよ」

「うるさいな!」

好きじゃない。

だってあれは・・・

「もしもし」

「お、夏梨」

「・・・凛斗」

思わず頬が赤くなった。