“今回のゲスト、night cherry treeさんです!"

“キャー!!”

テレビをつけた瞬間、見慣れた顔がテレビに映っていた。

「あら、凛斗じゃない」

隣でお母さんが呟く。

凛斗は私の幼馴染だった。

元々カッコよかった凛斗は、事務所にスカウトされて

アイドルになった。

いつも隣にいたのに

おいて行かれたような気持ちだった。

「凛斗、カッコいいじゃない」

お母さんがまた呟いた。

私のお母さんが凛斗を息子のように思うように、

凛斗のお母さんも私を娘みたいに慕ってくれた。

でも本当は思ってた。


どうせ、私なんかって。