「バカ。何一人であるいてるんだよ」
神崎さんが私の腕と腰を持ちながら耳元でそういった。
「……たす……けて……っ」

「……言われなくても」

私はその言葉を聞いた瞬間安心して寝てしまった。
お姫様だっこをされながら。

泣きつかれたのもあるんだろうか。
でも、力強く抱き締めてくれた神崎さんにとても安心したんだ。