「俺⁇俺の名前は、要です!」

要君は、クシャッと笑った。
可愛い〜。いや、かっこいいかな?

「あの。私は美沙菜と言います‼
先ほどはすみませんでした!」


「いえいえ!美沙菜ちゃんが、無事なら良かった」

えへへ、私は笑いながら彼に礼を告げた

「じゃあ行こっか!」

私の目の前に要君の手があった。


あっ、立つのを手伝ってくれるのか!

紳士だなぁ〜

私も、手を差し伸べた。
手と手が当たるその瞬間に


「美沙菜ちゃん‼」

「ほへ?」

だらしない返事の仕方をしてしまった‼

「あれ⁇海斗君じゃん!」
何でここに居るんだろ?

って、
何故か海斗君の顔が、真っ赤で嬉しそうだった。

「んな⁇何で顔赤いの⁇」

「えっ⁉赤い⁉」

「うん。真っ赤っかだよ」

「だって。あの時は俺の名前覚えてなかったのに、まぁ昔と今は違うか」

?何か海斗君がボソッと喋ってた?