「いってきまーす!」

ドアを開けて外をみると、真っ赤にふくれあがった、香菜里の顔があった。


「香菜里⁉なぜそのような顔に⁉
数日合わない間に、顔変わったね、あはは」


「よく、人を待たせておいてヘラヘラ笑ってられるわね〜」


「ゴメンネー!高校受かったのが嬉し過ぎてさ」


私は朝の事を謝りながら、家を出た。


香菜里と、喋りながら頭の中では他の事を考えて居た。高校は、どんな所か。
お友達はできるかどうか。
一番大事なのは。
先輩に、会えるかどうか。だ


香菜里には、この高校を受けた理由は言っていない。香菜里は、もとから私の行く高校に行くと約束して居たから、理由など関係ないのだ。

「..........な。...........さ.....。..さな。
美沙菜⁉」

「はっはい!」


「何、ボケーとしてんのよ!危ないじゃない!」


「あっゴメン!考え事してた」

「ボケーとするのは、家だけにしてよね!」


「あはは〜、ゴメン」