私は要君に「ありがとう」と、伝えて香菜里を探しに行こうとすると、
要君に手首を掴まれた。

「えっ⁇」


「美沙菜ちゃん。クラス何組?」


「二組だよ‼」

「俺四組だから、何かあったら呼んでね

じゃっ!また後で」

「うん、バイバーイ」

要君が、見えなくなるまで私は手を振った。

「要君って、とっても優しいんだよ!」

「............うん。だけどどうして、あいつと一緒に居たの⁇」


「それはね........」

私はさっきあった事を全部話した。


「ヘェ〜、いい奴だね」
海斗君は、フンッ!と顔を背けた。

「あっ‼」

私は前の方を指差した。

香菜里が、顔を真っ赤にしてこっちを見て居た。