入ってきたのは高野くんだった。 「…なに、お前。 今いいとこなんだけどー 邪魔すんなよ。」 大倉くんは高野くんを睨んでいる。 「その人…泣いてるみたいだけど?」 「根暗は黙ってろよ!」 「はは。まあ忠告しといてやるよ。 今からここで補修することになってるから、人、いっぱいくるよ? 好青年の大倉くんが女の子泣かしてるとこ見られてもいいんだ?」 「まじかよ… …だりーな。」 大倉くんはぶっきらぼうにそう言って去っていった。