『連絡ください。 会って話したいことがあります。』 孝太郎宛てのメールを作っては、送信できずに削除する。 これで削除したメールは、7通目。 ピロロロロ~♪ 突然鳴ったケータイに驚く。 孝太郎からだった。 『週末、一緒に夏祭り行こう 久しぶりにゆっくり話したい』 これで、全部終わる。 寂しいはずなのに、ほっとした自分がいて、なんだか情けなかった。 『わかった』 それだけ返信した。