大好きだった、彼からの最後の手紙。


手紙の中の彼は優しくて。


彼の笑顔を思い出して胸が苦しくなった。




『別れてもお前だけが好きだ。

 いつか絶対迎えに行くから。

 俺のこと信じて待ってろよ』



「嘘つき。1度も、会いに来てくれなかったじゃん」




自分でも気づかないうちに、頬が濡れていた。