それでも私は君が好き。




私の恋が始まる。






2時間目は自習。


やったー!先生いないじゃん!!海玲と話そ〜♪



後ろの席の大親友・海玲に話しかけようとした時、


私は誰かに名前を呼ばれた。



「ねぇ。」




ん?
誰だ?



振り返った私の目には茶髪のストレートで色白の男子が見えた。



斜め前の席の横山 雅輝くん。



小学校は同じだったけど今までちゃんと話したこと無かったかも。


私、人見知りが激しいからな…



「な、何?」



私は思わずつっけんどんな態度をしてしまった。



そんな私を気にもせず雅輝くんは話を続ける。



「柚の飼ってる犬って名前なんだっけ?」




…え?
なんで犬の話?



あ、そっか。
雅輝くんとは家が近所で夕方になるとよく散歩してる姿を見かける。

お母さん同士が仲がいいみたいだから知ってて当然だよね。



「ミントだよ!雅輝くんの犬って確かルルだよね?」


私は答えた。



「うん、そう。俺、柚の家の前よく散歩で通るから気になってさ。」





雅輝くんが優しい笑顔で私を見る。


普段、男子と関わることないから緊張しちゃうよ…。




「そ、そうだったんだ。」




私が口を開きかけた時、雅輝くんは男友達に呼ばれてどこかへ行ってしまった。




あぁー緊張しちゃってちゃんと話せなかったよー(泣)



感じ悪いヤツって思われないかなー…



私が一人で自分の情けなさを悔やんでいると、一部始終を見ていた海玲が話しかけてきた。



「ねぇ!雅輝くんてさ、BLACKSTARっていうバンド組んでるんだよ!」





私は驚いた。


同じ歳でそんなことしてるってすごいな。


もっと雅輝くんのこと知りたいな。


私は素直にそう思った。