亮さんは泣いてしまった俺に気づくことなく、話を続けた
俺も何事もなかったのように話を聞いた
「薫が死んでから、会社を辞めて薫の家族に反対されたけど、無理矢理花屋で働かせてもらった
二人には無理して欲しくなかったからね。その後俺が交通事故にあって頭蓋骨割ってしまって、一週間生死をさまよったっておふくろから聞いた」
「え、覚えてないんですか?」
「あまりね。でも生死をさ迷ってる時に薫に会う夢を見たのは今でもはっきり覚えてる
その時に約束をしたんだ。」
「約束??」
「君のことを頼まれていたんだ」
…??
意味もわからず俺は黙って亮さんを見つめた
亮さんはまた鼻で笑って俺を見た
「実はその時に君が30年後来るって聞いていたんだよ、幸太君」
そういいクシャクシャっと俺の頭を撫でた
「え、だって信用してないって」
「そりゃ、今でも半信半疑だよ。夢で言われたんだから、ただのゆめだと思ってたしね」
そう言いながら薫さんに似た笑顔で
暖かい笑顔で
「夢じゃなくてよかった。」
そういった

