最高寿命二週間の生活記録



「私も聞きたいこと山ほどあるんだよねー、まず私から聞いてもいいかな??」

「あ、全然平気ですよ」


そういうとそれから一時間くらい質問をされた

どんな家族なのか

どんな友達がいるのか

好きな人はいるよな

好きな科目

好きな食べ物


そんなきっとはたから見たらすごいどうでも良さそうな事を

たくさん聞いてきた

「ねえ、幸太君、幸太君は今の所どんな死に方なの??」


「確率が高いのは事故死です」


「そかそか。んー!!私は殺害だったからなあ」

「......痛かったですか?」


「んーん、痛いこと痛いんだけど、注射みたいだったなあ、一瞬だったから平気だよ!安心したまえ!!」

と、頭をクシャクシャ撫でてきた


どうしてこんな無邪気に居られるのだろう。
ついさっきまで死という恐怖と隣り合わせだったのに。
しかも、人に殺されたのに
思わず俺が泣きそうになった
俺は深呼吸をして涙をぐっとこらえた




「.........薫さんは、どうして、あのスーツの人にストーカーをされたんですか?」



ずっときになっていた

なぜあんな普通の人に薫さんは殺害されたのか