「私も聞きたいこと山ほどあるんだよねー、まず私から聞いてもいいかな??」
「あ、全然平気ですよ」
そういうとそれから一時間くらい質問をされた
どんな家族なのか
どんな友達がいるのか
好きな人はいるよな
好きな科目
好きな食べ物
そんなきっとはたから見たらすごいどうでも良さそうな事を
たくさん聞いてきた
「ねえ、幸太君、幸太君は今の所どんな死に方なの??」
「確率が高いのは事故死です」
「そかそか。んー!!私は殺害だったからなあ」
「......痛かったですか?」
「んーん、痛いこと痛いんだけど、注射みたいだったなあ、一瞬だったから平気だよ!安心したまえ!!」
と、頭をクシャクシャ撫でてきた
どうしてこんな無邪気に居られるのだろう。
ついさっきまで死という恐怖と隣り合わせだったのに。
しかも、人に殺されたのに
思わず俺が泣きそうになった
俺は深呼吸をして涙をぐっとこらえた
「.........薫さんは、どうして、あのスーツの人にストーカーをされたんですか?」
ずっときになっていた
なぜあんな普通の人に薫さんは殺害されたのか

