見るからに清潔で
見るからに普通ないい年のお兄さんが??
思わず目を疑ったが
薫さん怖がる姿を見ると
この人がストーカーなのだろう
「薫さんっ、薫さんっ」
そういいながらフラフラこっちに小走りで走ってきた
「嫌だ、......来ないでっっ」
想像はしていたんだろうけど、腰が抜けたのかコンクリートに尻餅をついていた
ああ、なんとなく覚えてる。
すごく怖くてどうしようもなかった。
思わず
涙がぼろぼろ出てきた
やめて、私に近づくな、
近づかないで、来ないで
そう叫んでいた
何故だかわからないけど
俺も尻餅をついていた
立てなかった
「薫ちゃん」
ヨキの声で俺のパニックは何故か和らぎ
俺と薫さんは叫ぶことをやめた
「え?」
薫さんは
徐々に近づいてくる不審者から目を離し
ヨキを見た
「いい夢は見れた??」
一瞬ぽかんとしたが
ニコッと薫さんは笑ってみせた
「うん。とてもいい夢を見れたよ」
ーーーーーープツンっ
そこで俺の視界が一気に真っ白になった

