ご飯を食べた後しばらくただひたすら母親らしき人達をずっと見ていた
話しかけることもせず
ただひたすら見ていた
それから30分くらいたって
自室に戻った
自室に戻るとコートを着て鏡を見つめていた
「死神さん、今日の化粧どう思うー?」
「いつもよりこくない?」
俺はいつもが分からないが、
昨日より綺麗だった
「いやー、今日で最後なら少し気合入れようと」
「ストーカーに殺されるのに??」
「少しサービス!って感じ!!」
とヘラッと笑っていた
そして薫さんは自室を後にした
俺は何も言わず黙って薫さんについていくしかできない
なんかとてもやるせない気分だった
それを、お構いなしに薫さんはあかるく
「じゃあ出かけて来るー!」
と花屋の、二人に、そういい家を後にしようとした
「あ、薫ちょっとまって!」
「ん??どうしたの?お母さん」
あ、やっぱあの人お母さんだったんだ
ってことはあの人が
俺のお父さん?だった人か
俺にはお父さんがいないから
なんか変な気分
前世の俺の家庭と今の俺の家庭は全然違うなあ

