ーー今俺の隣には人がいるのに
本当に恵にも、母さんにも誰にも見えないんだな
「幸太君あれは、どうよ」
「うるさい、ほっとけ」
流石に0時になると周りに人がいない
俺はなんとなく気分的に自転車には乗らず
押しながらノソノソ歩いていた
「素直になればいいのにー、」
「素直にって?」
「今の現状を恵ちゃんにいえばよかったじゃん」
「言ったところで意味が無いこと、お前が一番よくわかってるだろ」
コイツは何をしたいんだ
俺にどうしろと
「まあ、この能力は幸太君に悔いなく生きて欲しいって意味も込められてると思うんだけどね」
悔いなく??
ふざけるな
こんな死刑宣告されたら
どう生きればいいか分からなくなるだろ
大きなお世話だ
「大きなお世話」
「少なくても俺が生きてた頃そういう力があったら良かったのになって思うよ」
手帳を眺めながらそんな事をいう
ーーーコイツにも生前があったって事だよな?
?

