中身は
財布だった。
「?」
確かにもう財布ボロボロだし
財布欲しいと思ってたし凄く嬉しいけど
俺欲しいなんて言ったっけ?
そう思いめぐみを思わず見た
「だって幸太君の財布ボロボロなんだもん。」
ちゃんと俺のこと見ててくれたんだなって
ものすごく嬉しくなって
「ありがとう!これ一生大事にする!!」
そう言うと恵の顔が一瞬曇って
ああ、まずい。
しまった。と思った。
「生涯大事にする」
そうブラックジョークを言うと
恵はプッて笑ってくれて
俺はホッとした
今からプレゼントできるものはなんなんだろう。
最後のクリスマスに何もあげないって言うとは
やっぱり嫌だなあ
……よし。
「……幸太君?」
「恵!行くぞ!」
「え?ちょっ」
俺は強引に恵の手を引っ張って会計を済ませて
何も言わず走った。
冬の寒い空気すら忘れてしまうくらい
ただただ走った。

