最高寿命二週間の生活記録



中身は
財布だった。


「?」



確かにもう財布ボロボロだし
財布欲しいと思ってたし凄く嬉しいけど

俺欲しいなんて言ったっけ?
そう思いめぐみを思わず見た

「だって幸太君の財布ボロボロなんだもん。」


ちゃんと俺のこと見ててくれたんだなって

ものすごく嬉しくなって


「ありがとう!これ一生大事にする!!」



そう言うと恵の顔が一瞬曇って


ああ、まずい。

しまった。と思った。


「生涯大事にする」

そうブラックジョークを言うと
恵はプッて笑ってくれて
俺はホッとした



今からプレゼントできるものはなんなんだろう。

最後のクリスマスに何もあげないって言うとは
やっぱり嫌だなあ









……よし。



「……幸太君?」

「恵!行くぞ!」



「え?ちょっ」


俺は強引に恵の手を引っ張って会計を済ませて

何も言わず走った。
冬の寒い空気すら忘れてしまうくらい
ただただ走った。