最高寿命二週間の生活記録


それから
手を繋いで
他愛のない会話をしながら
電車に乗り、
クリスマスだから混んでいる水族館に行き、デートを満喫した

クラゲコーナーにいくと
目をキラキラに輝かせて
クラゲを見る恵を
思わず携帯で気付かれないように写真を撮った



イルカショーを見たり
ペンギンを見たり
ラッコを見たり


口数少ない恵はそれを黙々と嬉しそうな顔をして見ていった



ああ、楽しんでくれて良かった。
まるでさっきの告白がなかったかのように、この数日間の事が無かったかのように
恵はいつも通りだった。


一通り見終わった頃にはもう外は夜になっていた
俺たちはイタリアンパスタ屋さんに寄って
夕食を食べる事にした


「ごめん、ちょっと待って」

「はいはい。」


いつも通りメニューと格闘する恵。
よく行くファミレスだと、少し悩むくらいだけど
初めてくるお店だと決めるのに恵は時間がかかる

いわゆる優柔不断で。
いつも、真剣にメニューとにらめっこしている時は
邪魔をしてはいけないかなって。
何も言わず黙って眺めるのが俺の中の決まり事だった。