「…あー。ごめん。俺の手冷たいよね」
思わず手を離そうとした
「いや、平気だよ」
そう言って恵は手を繋ぎ直した
それが嬉しくてちょっとニヤけるのを抑えながら歩いた
「幸太君問題です。水族館館で私が一番好きな物は何でしょう」
「ラッコ。」
即答した。
去年たしかそんな話をしたのを覚えてたから
俺は少し得意気に言っ た
「違いまーす。」
「え!?」
俺誰かと間違えたか?
一人でパニックになった。
いや、間違える筈がない、
聞き間違えたのかな??
そんな俺を見てクスクス恵は笑った
「幸太君去年の、話を思い出してラッコって言ったでしょ??」
「え、うん。」
「あの時じつは嘘ついたんだよね。あの時見栄を張っちゃった」
へへっと笑う恵
「え?じゃあ正解はなんなの??」
「クラゲ」
「え?クラゲ??」
「うん、変わってるよね。だからあの時とっさにベタなラッコって言ったの」
恵は子供みたいにしょぼんとしていた。
「いや、ラッコはベタじゃないでしょ、ベタといえばペンギンとかイルカとか…」
ラッコが一番好きですってあまり聞いたことない
「えー。でもラッコ好きもいるよー。」
そう恵はドヤ顔でいった。

