最高寿命二週間の生活記録




「来年はペアリングでも買って喜ばしてあげなさい」

“来年”
その言葉で一瞬にして
気分がダウンした


「...とりあえず、遅れちゃうから行くよ。」



「そう、気をつけてね」


「うん。」


「...いってきます。」


エレベーターのない、安い四階建てマンションに住んでいて、
俺らは三階に住んでいた


俺は長いようで短い階段を下り
歩いてめぐみの家に向かう。





ふとマンションを見てみると



ベランダから母さんは俺を見ていた。


いつもそうだ。
仕事がないときは
俺や弟が出かけるときは見えなくなるまでベランダから顔を出す


なぜそんなことをするかはずっと謎だったけど



いつも、小さい頃からなぜか
ベランダから顔を出す母さんが好きだった。



大袈裟に大きく母さんに手を振って


恵の家に向かった。