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来るかなと思ってはいたけど
すぐ亮さんから折り返し電話が来た
「...はい、もしもし。幸太です。すみません夜分遅く」
「あー、こんばんわ、それは全然気にしてないけどワン切りはいただけないね」
昨日のように亮さんは豪快に笑う
「すみません、時間帯気にしてなくて、夜遅くって気付いて思わず切っちゃいました。」
そうかそうかと亮さんは言った。
電話越しからだと寝起きとかでは無さそうだ。
俺はホッとしてとりあえず昨日のお礼を言うことにした
「昨日は送っていただきありがとうございました。」
「いやいや、全然構わないよ。こちらこそわざわざ遠くから来てくれてありがとうね」
俺は電話越しなのにヘコヘコと軽く頭を下げていた
「お礼をいおうと思って電話しただけなので、それじゃあ...ー」
「あ、幸太君、」
「はい?」
切ろうと思って準備した指をとりあえず引っ込めた
「好きな子には話したのかい?」

