俺と恵はとりあえず家を出て
自電車に乗らず
歩いていた
高校生の時、自電車で二人乗りしてたら
恵のお父さんに怒られたからだ。
「恵、俺が自電車の事で恵のお父さんに怒られたの覚えてる??」
外に出た時には泣き止んでいた恵は
少し目が腫れていたが
いつもの恵に戻っていた
「うん。あの時はごめんね、私から二人乗りしたいって言ったのに」
「いや、あんとき実は少し嬉しかったんだ」
「え?? 」
「恵はスゴく大切にされてるなって、思って、実はあの時少し嬉しかった。まあ、あの時は恵のお父さん怖かったけど」
俺は父親がいないから
いまいち恵のお父さんとの接し方が分からなかったっけ
多分最初は恐らく嫌われてたんだろうなあ。
「お父さん、心配症だからね。でも幸太君の事、気に入ってたんだよ??」
「え、あんな怖かったのに??」
「それは愛情の裏返しじゃない??」
クスッと恵は笑った
うーん。やっぱりお父さんは分らない

