「それは.........」
俺は言葉に詰まった
なんて言ったらいいのか分からなくて
頭の中は真っ白だった
それでも、机とにらめっこしては
チラチラと恵を見た
恵は真っ直ぐ俺を見て辛そうな顔をしていた
「私よりはっきり見えてるってことは、私より、その黒い物体に関して詳し言ってことだよね......」
恵は少しためらったような顔をしたが
大きく深呼吸をして
口をあけた
「私は...ね、その黒い物体を何回を見てきた。それで、それをつけている人は必ず年を越さずに死んだんだよ。
幸太君、お願いだから、私の顔をちゃんと見て」
今にも泣きそうな声でそう言い
俺は机との睨めっこをやめ恵を直視した
ああ、今にも逃げ出したい
恵を励ます言葉も
喜ばす言葉もなく
俺がいえる事は
全て
恵を傷付ける事しかないんだ

