ああ、聞きたくないな
俺に記憶がなくても
今の俺ではなくても
これがただの夢だとしても
何故かヨキの言う事は胸に刺さり
これは現実だと思い込んでしまう自分がいる
そんな俺を見てヨキは俺の頭を撫で始めた
『幸太君は自殺は今まで一度も選ばなかったよ』
思わず泣きそうだ
頭を撫でられるのはこんなに居心地のいいものだったっけ、
いや
まて
おかしいおかしい!!
ヨキは男だ!!
なんかとてもホモ臭い!!!
パシッ
ヨキの手を払った
「やめろほも臭い」
『そう、でも幸太君喜んでるように見えたけど』
「喜んでねーよっっ!!」
なんなんだこいつ
こっちはめっちゃ欝なのにこっちの気持ちもろくに考えずにペラペラと

