私には友達なんていなかった。


物心ついた時から幽霊が見えて
最初はお化けと人間の区別ができなかった

小学生の低学年時には
お化けが見えるなんていったら
友だちが出来た

1年、また1年

高学年になるにつれて
怖がられるようになった
何故か気付いた時には孤立していて
イジメられたわけでも
無かったけど。

割れ物を触るかのようにいつの間にかみんなが接してきていた
好きでもない小説を読んでひたすら時間を潰していた
いつの間にか
中学生になって
最初は友達作りを、頑張っていたけど
好きでもない有名人の話や、友達同士おだてたりするのにすぐに嫌気がさして

一人でいることの方が楽だと思い初めて
いつの間にか好きになっていた小説をひたすら読んで過ごしていた

年をとるに連れて霊感はなくなるって聞いていたけど
そんなの私にはなくて

中学二年生になるくらいに
死期が近い人とかなら稀に分かるようになっていた

全員の死期が分かるとまでは行かなかったけど
何故か特定の人だけ見えた
それがどういう法則で見えるかは、高校三年生になった今でも良く分からない