最高寿命二週間の生活記録




「……なんでこうも理不尽なんだろうね、俺はもう58年も生きているのに。幸太はこんなに若くして亡くなるなんて、どうしてこんなに世界は理不尽なんだろう」



「はは……」


それは俺も何度か思った
でも、いい方だと
ラッキーだと思う
余命宣告も案外、いいものなのかもなって
今日思った。





「幸太は好きな人とかいないのか??」



「えっと……」


言葉に詰まる
振ってしまった分際でいるなんて言っていいのか


「幸太もきっと、付き合ってる人が居たとすれば振ってしまったんだろう??」


「えっ、」


「50年も生きていればなんとなく分かるさ」



「……はは、やっぱ年上には適いませんね」


亮さんといると
自分がいかに子供かと実感する


「最後まで傍に居るべきだと、思うけどね」


「……どうしてですか??」





「……こんなこと言ったらおじさん臭いけど
人生って平凡な日常の積み重ねで人生になるんだよ。
長いようで短い人生を好きな人とかと少しでも過ごしたいと思うのは、普通のことだと思うんだよ。
みんな普段気づいてないから分かってないだけで、好きな人とかと、一秒でも長くいたいと思って、行動して、側にいて、日が過ぎいていって積み重なって人生になるんだ
だから例え幸太が、明日死んでも素直に好きな人と最後まで居るべきだ、その方がお互い悔いが残らないと、思うけどね
欲に素直でいいじゃないか
どうして人は複雑な理由をつけて素直にならないんだろうね」